東京という場所に住んで、もう10年近くになります。
そもそも、別に東京に住みたかったわけではなく、なるべく面白そうな仕事を探していたら東京に辿り着いてしまったというだけなんです。
ど田舎県の県庁所在地に生まれ、県内唯一の国立大学に進学して、就職活動は県内でも近隣県の地方都市でも、東京でもしていました。
その中で感じたのは、「どうやら東京のほうが面白そうな会社がありそう」ということでした。県内の会社説明会で、淡々と事業の説明だけをする会社を見た後に、東京の会社説明会で、“いかに自分たちが魅力的な事業を行なっていて、いかに市場に求められていて、いかに魅力的な人材が働いているか“を語る姿を見て、衝撃を受けたのでした。
田舎でも都会でも、結局はそんなに変わらないだろうと思って大学も県内を選択した私にとって、それは大きな転機だったのだと、今振り返ると思います。
そうして就職活動の中心を東京に移し、夜行バスで東京に行ってはまとめて多数の会社の面接や説明会を詰め込む中で、1社目の会社に出会いました。
「キラキラした大人だ」
そう思いました。最終面接で出会った代表は、夢を語る大人で、私がこれまで出会った誰よりも輝いているように見えました。私もこんな大人でありたいと、その時に強く惹かれて内定の連絡が来た瞬間に承諾をしました。
仕事をしていく中で、キラキラした代表の会社で働くからキラキラできるわけではないということはのちに気がつきましたが、この出会いは今も私に影響を与え続けています。
何歳になっても楽しそうに仕事をすること、生きることができるのだと。それを自分の中に持ちながら、これからもゆらゆらとなるべく楽しく、仕事や人生に向きあっていこうと思います。
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